その日、私は完全に舐めていた
「幹事なんて、適当にネットで予約すればいいでしょ」
上司から初めて任された取引先との懇親会。20名規模。予算は一人5000円。天神エリアで飲み放題。
条件を打ち込んで、レビュー件数が多い店を予約。所要時間、3分。
「これで完璧」
そう思っていた3日前の自分を、今なら全力で止めに行く。
当日。案内された席は、隣のグループの声が丸聞こえの大部屋。料理は可もなく不可もなく。BGMは有線放送の定番曲が無機質に流れるだけ。
取引先の部長が、小さく溜息をついた瞬間が見えた。
その夜、私は学んだ。幹事の失敗は、誰も口には出さないけど、確実に記憶されるということを。
リベンジの始まり:街を歩いた理由
翌週、部署内ミーティングで上司が言った。
「来月、またあの取引先と飲み会があるんだけど…今度は別の人に幹事頼もうかな」
胸に刺さった。
でも、言い返せない。だって、実際に失敗したのは私だから。
その日の仕事終わり、私は天神の街を歩き始めた。
目的は一つ。「自分が本当に連れて行きたい店」を見つけること。
条件検索じゃない。口コミサイトでもない。自分の足で、自分の目で、自分の感覚で選ぶ。
大名の路地を歩いていた時だった。
ふと、温かみのある光が漏れる小さな扉が目に入った。
「sound bar brick」
看板を見た瞬間、なぜか「ここかもしれない」という予感がした。
扉を開けた瞬間、世界が変わった
正直、バーには少し抵抗があった。
「高そう」「一人で入りづらそう」「団体で使えるの?」
でも、扉を開けた瞬間、その不安は全部消えた。
まず、音が違った。
音楽が「流れている」んじゃなくて、「生きている」感じ。低音が心地よく響いて、でも会話を邪魔しない。空間全体が一つの楽器みたいに鳴っている。
サウンドバーって、こういうことか。
次に、空気が違った。
おしゃれなんだけど、気取ってない。カジュアルなんだけど、チープじゃない。この絶妙なバランス。「誰と来ても居心地がいい」という確信があった。
カウンターに座って、スタッフさんに話しかけてみた。
「あの、団体での利用って可能ですか?」
「もちろんです。飲み放題プランもありますし、二次会利用も多いんですよ」
笑顔で答えてくれた彼女の対応が、また良かった。営業トークじゃなくて、本当に歓迎してくれている感じ。
「ここだ」
私は、その場で次の懇親会の予約を入れた。
リベンジの夜:音が作った奇跡
一ヶ月後。取引先との懇親会当日。
上司は心配そうに聞いてきた。「今回は大丈夫?」
「任せてください」
そう答えたけど、正直、内心はドキドキだった。
でも、取引先の方々が店に入った瞬間の表情を見て、確信した。
「この選択は、正解だった」
「おお、いい雰囲気の店ですね」
普段は無表情な部長が、少し笑った。
席に着いて、乾杯。
すると、不思議なことが起きた。
会話が、自然と弾み始めたんです。
いつもなら仕事の話ばかりで堅苦しい雰囲気なのに、BGMから話題が広がる。
「この曲、学生時代によく聴いたなあ」
「私もです!懐かしい!」
音楽が、世代を超えて人を繋げていく。
料理も美味しい。お酒も種類が豊富。でも、一番印象的だったのは、**空間が持つ”余白”**だった。
会話が途切れても、気まずくならない。音楽が自然と間を埋めてくれる。無理に話さなくても、その場にいるだけで心地いい。
2時間があっという間に過ぎた。
お開きの時、部長が私のところに来た。
「今日は本当にいい店を選んでくれたね。また来たいよ、ここ」
その言葉が、どれだけ嬉しかったか。
発見:「音」が人の心を開く
それから、私は brick のリピーターになった。
部署の飲み会、友人の誕生日会、合コンの二次会。いろんなシーンで使わせてもらった。
そして気づいたことがある。
brickは「音」で場を作っているということ。
普通の居酒屋は「料理」で勝負する。おしゃれなバルは「雰囲気」で勝負する。でも、brickは「音」で勝負している。
音楽のセレクトが絶妙なんです。ジャンルも時代も幅広い。でも、すべてに共通しているのは「人の心を開く音」であること。
ある時、初対面の人たちとの飲み会でbrickを使った。最初はみんな緊張していた。でも、30分もすると、まるで昔からの友人みたいに話し始めた。
後で聞いたら、「あの店の雰囲気が良くて、自然と話せた」と。
音が、人と人の距離を縮める。
これが、brickの魔法だった。
二次会という新たな発見
ある金曜日。一次会は別の店で盛り上がり、「二次会どうする?」という話になった。
よくあるパターンだと、カラオケかスナック。でも、その日は提案してみた。
「ちょっといい場所、知ってるんだけど行かない?」
連れて行ったのは、もちろんbrick。
一次会の勢いそのままに入店した10人。でも、店に入った瞬間、空気が変わった。
「あ、ここ落ち着くね」
騒ぎたい雰囲気から、「ちゃんと話したい」雰囲気へ。音楽がそのスイッチを押してくれた。
結果、その夜は朝方まで語り合った。仕事の愚痴、恋愛の話、将来の夢。普段は絶対しないような深い話まで。
「二次会でこんなに満足したの、初めてかも」
友人のその一言が、すべてを物語っていた。
brickは、一次会でも二次会でも、どちらでも最高の場になる。
それは、音楽と空間が持つ柔軟性があるから。
幹事目線:brickの「使える」ポイント
幹事を何度も経験して、brickの「実用的な強み」も見えてきた。
立地が完璧
天神大名。アクセス良好。でも、大通りから少し入った場所だから、静か。この「見つけた感」が、また良い。
予算の読みやすさ
飲み放題プランがあるから、予算オーバーの心配がない。でも、クオリティは高い。コスパという言葉を超えた満足感。
空間の柔軟性
カジュアルな飲み会にも、ちょっとした接待にも使える。TPOを選ばない懐の深さ。
スタッフの対応力
何度利用しても、毎回気持ちいい接客。覚えていてくれる温かさと、馴れ馴れしくない距離感のバランス。
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