ブリックマネージャー 石川ブログ

金曜日の夜、ビルの5階に「正解」があった。——はじめてのSound Bar BRICK体験記。

金曜日の19時、天神駅の改札を出たところから

仕事終わり。スマホを見ると19時ちょうど。

今日は残業もなく、ちゃんとした時間に上がれた。でも家に帰るには早すぎるし、かといって何か予定があるわけでもない。「どこか寄って帰ろうか」とは思うけれど、ひとりで居酒屋に入るのもちょっと違う気がして。チェーンの飲み屋はなんとなく気分じゃない。かといっておしゃれなバーは、入り方がよくわからなくて敷居が高い気がする。

天神の交差点で立ち止まって、少し考える。そういう金曜日、ありませんか。

「行きたい場所がある気がするのに、どこかわからない」——そんな夜のために、このブログを書いています。


大名の路地を少し入ったところ

天神駅の出口から歩いて5分。大名エリアの路地をひとつ曲がると、街の喧騒が少しだけ遠くなる。昼間はカフェやセレクトショップが並ぶこのエリアも、夜になると照明が落ちて、少し大人びた空気になる。

目的のビルの前に着く。エントランスは至ってシンプルで、派手な看板はない。エレベーターに乗り込んで、5のボタンを押す。

扉が閉まる。少しだけ緊張する。「こういうお店、入ったことないけど大丈夫かな」という気持ちと、「でもなんか良さそう」という期待が半々で。

扉が開く。

その瞬間、低音が身体に伝わってくる。


「あ、ここだ」と思う瞬間

最初に感じるのは、音だ。

うるさいのとは違う。音楽がちゃんとそこにある、という感覚。空気ごと包まれるような低音と、輪郭のはっきりした中高音。「バーのBGM」じゃなくて、「音楽を聴かせる気がある場所」の音だと、数秒でわかる。

次に、空間が目に入る。吹き抜けの天井、落ち着いた照明、重厚なカウンター。壁一面の巨大スクリーンにはアーティストのMV映像が流れている。席の間隔はゆったりしていて、隣の人と距離が近すぎて気まずい、なんてことはない。

スタッフが「いらっしゃいませ」と声をかけてくれる。その感じが、圧迫感なく自然で。「常連しかいない空気」でもなく、「観光地みたいなマニュアル対応」でもなく、ちょうどいい温度感。

カウンターの端の席に座る。メニューを開く。カクテルからワイン、シャンパンまで一通り揃っていて、迷ったらスタッフに聞けばすすめてくれる。最初の一杯が決まったとき、ようやく肩の力が抜けた。

「あ、ここでよかった」と思う瞬間は、だいたいこのあたりで来る。


「バーって敷居が高い」は、思い込みだったかもしれない

正直に言うと、BRICKに来る前は少し構えていた。

音楽バーとかDJバーとか聞くと、「常連さんばかりで初めてだと居心地悪いんじゃないか」「何か作法があるんじゃないか」「一人で行ったら浮くんじゃないか」——そういう不安が先に立って、なかなか一歩が踏み出せない人は多いと思う。かつての自分もそうだった。

でも実際に来てみると、そんな心配は必要なかった。

ひとりで来ているお客さんもいれば、友人同士のグループもいる。女性だけのテーブルもある。誰も誰かのことを気にしていないし、スタッフもそれぞれのペースで過ごせるように気を配ってくれている。「大人が自分のために時間を使う場所」という空気があって、それがちょうど心地よかった。

バーの敷居が高いと感じている人に伝えたいのは、「雰囲気は入ってみるまでわからない」ということだ。BRICKに限らず、良いお店というのは必ず「来てよかった」と思わせる何かを持っている。そしてBRICKの場合、その「何か」は間違いなく音楽と空間の質だと思う。


2杯目を頼んだあたりで、DJがフロアを変えた

カウンターで飲み始めて30分ほど経ったころ、少し音楽の雰囲気が変わった。

さっきまでのR&B系の選曲から、少しテンポが上がった。BPMが変わると、不思議と自分の気分も変わる。背筋が少し伸びて、顔が上がって、フロア全体を見渡したくなる。

それがDJの仕事だと気づいたのは、少し後のことだ。BRICKには週末を中心にDJが入る。その場の空気と時間帯を読みながら、リアルタイムで選曲を変えていく。「流れているBGM」ではなく、「その夜のために選ばれている音楽」というのは、じわじわと体感として伝わってくる。

DJにリクエストもできる。好きなアーティストの名前を伝えれば、あの音響システムで流してくれる。最初は遠慮していたけれど、2杯目が入ったあたりで思いきって声をかけてみた。「〇〇の曲かけてもらえますか」——快く対応してくれて、数分後に自分のリクエスト曲が流れた。

あの瞬間の気持ちは、うまく説明できない。「自分のために音楽が鳴っている」というのは、ちょっとした特別感がある。


気づいたら、3時間いた

結局、その夜は3時間近くBRICKにいた。

最初は「1杯だけ飲んで帰ろう」と思っていたのに。途中からスタッフと少し話して、隣の席のお客さんと音楽の話になって、DJへのリクエストを2曲お願いしました。

何かすごいことがあったわけじゃない。特別なイベントがあったわけでも、誰かに誘われたわけでもない。ただ、居心地がよかった。音楽がよかった。それだけで、時間が気にならなくなっていた。

帰り際にエレベーターに乗りながら、「また来よう」と思った。それがBRICKという場所の、一番正直な感想だ。


【告知】週末DJイベント、開催中です

Sound Bar BRICKでは、毎週末を中心にDJイベントを開催しています。

チャージは500〜1,000円とリーズナブルな設定で、特別な知識も作法も要らない。EDM・R&B・ヒップホップ・ハウスなど、誰もが一度は聴いたことのあるジャンルを中心に、その夜の空気に合わせてリアルタイムで選曲が変わっていく。

「クラブは疲れる、でも普通の居酒屋では物足りない」——そんな夜にちょうどいい場所が、大名の5階にある。DJへのリクエストも大歓迎なので、好きな曲を最高の音響で聴きたい方はぜひ声をかけてください。

最新のイベント情報は公式インスタグラムで随時更新中です。週末の予定を決める前に、チェックしてみてください。


はじめての方へ、一言だけ

「行ってみたいけど、一人は不安」「バーって緊張する」——その気持ちは、よくわかる。

でもBRICKは、そういう人こそ来てほしい場所だと思っている。特別な理由がなくても、誰かに誘われなくても、金曜の夜に「どこか寄って帰ろうか」と思ったとき。その選択肢のひとつに、大名の5階を入れておいてほしい。

きっと、「来てよかった」と思える夜になります。


INFORMATION

Sound Bar BRICK — 公式情報

  • 住所:福岡市中央区大名2-1-14 天神アッシュビル5F
  • TEL:092-406-9070
  • 営業時間:月〜木・祝 21:00〜翌3:00 / 土 21:00〜翌5:00 / 日 通常営業
  • 収容人数:最大70名(着席50名)
  • アクセス:天神駅・西鉄福岡駅・赤坂駅 各徒歩約5分

週末DJイベントの最新情報は、公式インスタグラムにて随時更新中。

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